第24回療養費検討専門委員会の議論のまとめ
令和4年の料金改定に向けて、鍼灸マッサージの療養費検討専門委員会が開催され、議論が進められています。
第24回(2022年3月24日開催)の主な議題について
⇒配布資料(厚労省HP)
【令和4年改定の基本的な考え方(案)について】
<主な厚生労働省案の一部内容>1.往療料の距離加算の廃止
2.離島や中山間地等の地域に係る加算の創設
・往療料への加算ではなく、施術料への加算として対象地域は、診療報酬における「医療資源の少ない地域」に施術所がある場合とする。
3.料金包括化の推進
4.その他の見直し
・支給申請書に施術者等が代理記入する場合の「代理記入」の方法はパソコン等でも可能とする。
6月の料金改定に向けて、具体的な金額の議論などは継続審議となっています。
■離島や中山間地等の地域に係る加算の創設
前回の議論では、往療料の加算として介護保険の特別地域訪問介護加算等をあげていたものの、保険者からの「往療料の加算廃止に矛盾する」との意見がありました。これを受けて厚生労働省は往療料への加算ではなく施術料の加算として、対象地域を診療報酬における「医療資源の少ない地域」に施術所がある場合を提案。
これに対して施術者委員は、往療料の加算として前回出された厚生労働省提案の再考を求めました。
■料金包括化の推進
マッサージ及び変形徒手矯正術についての料金包括化については、前回と同様に施術者委員は賛成、保険者委員は議論のためのエビデンス不足から反対しています。■その他の見直し
厚生労働省は、支給申請書に施術者等が代理記入し当該患者から押印を受ける場合、この「代理記入」の方法は、手書きでも、パソコン等での記入でも可能であることを示す事務連絡を発出する方針を示しました。
掲載日/最終更新日 : 2022年4月12日(火)