社会保障審議会医療保険部会 療養費専門委員会より
第5回社会保障審議会医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会及び、あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会が開催された。
日時:平成28年5月13日(金)14:00~15:30 15:40~16:40
会場:全国都市会館 大ホール(2階)
【柔道整復療養費関係】
資料
◯前回の療養費検討専門委員会における論点と今後の進め方(案)
1.支給対象の明確化に向けた個別事例の収集の方策
{2.支給基準に関する課題と論点(再掲)}
○「適正な請求」について、柔整審査会における事例で、解釈が曖昧だと指摘される事例を
整理してはどうか。
{3.審査に関する課題と論点(再掲)}
○「適正な請求」について個別事例を整理して共有してはどうか。
2.不正の疑いのある請求に対する審査の重点化
3.適正な保険請求を促すための施術管理者の要件強化
○柔道整復師の資格を有しておれば、勤務経験等に関係なく、誰でも施術管理者に
なれるといった点や、地方厚生局への届け出は初回時のみであり継続的に資格確認等が
行われる仕組みとなっていないといったご指摘等を踏まえ、既存の施術管理者に対して
更新制を導入するとともに、施術管理者の新規登録・更新登録の際に一定の
研修受講要件を課すこととしてはどうか。
4.療養費詐欺事件への対応
○架空請求を防止するための方策として、必要に応じて保険者や柔整審査会が
施術所に対して領収書の発行履歴の提示を求めることができる仕組みを導入してはどうか。
5.その他
○初検時相談支援料の見直しについては、本来の加算の意義を考慮し、施術管理者の
実務経験や研修受講などの一定要件を充たす場合に限った加算として改めて整理
してはどうか。
○従来から往療料の単価については、あん摩マッサージ、はり・きゅうとの均衡を
考慮して設定していることから、あん摩マッサージ、はり・きゅうと同一単価と
するよう引き下げを行うべきではないか。
○現状の受領委任制度については、長年に亘り国民に定着してきた制度であると
いったことを踏まえ、患者保護が目的であるという原点に改めて回帰し、
医療保険制度の一環としての国民から求められる施術の様態や、適正な保険請求の
在り方等を患者を含めた施術者全体に広く周知することによって、制度の健全化を
図っていくべきではないか。
【あん摩マッサージ指圧、はり・きゆう療養費関係】
資料
◯ 前回の療養費検討専門委員会における論点の整理
1.支給対象の明確化に向けた個別事例の収集の方策
{2.支給基準に関する課題と論点(再掲)}
○療養費の取扱の理解や支給判断に悩む事例を整理して共有してはどうか。
○統一した審査を行うための基準を整理してはどうか。
{3.施術所の登録管理・指導監督、受領委任制度に関する課題と論点(再掲)}
○施術者に対して適正な療養費の請求を徹底するために、療養費の取扱の理解や
支給判断に悩む事例を整理し共有してはどうか。
{4.給付対象に関する課題と論点(再掲)}
○曖昧となっている給付対象の事例を整理してはどうか。
2.施術所の登録管理・指導監督、受領委任制度の検討
○全国健康保険協会は、全支部で代理受領に応じており、次いで後期高齢者医療86%が
代理受領に応じている。保険者全体では、64%が代理受領に応じている
3.往療料の在り方に関する検討
往療料に関する資料
4.その他
○医師の再同意に関しては、同意書の添付を義務化した場合、患者にとって負担増と
なることや、医師の再同意の確認を簡素化した経緯等を踏まえると、現行通りの
取扱(支給申請書に同意についての記載があれば、同意書の添付を省略して
差し支えない)とすべきではないか。
掲載日/最終更新日 : 2016年5月24日(火)